NDB-SAIとは
NDB-SAI(NDB Standardized Amount Index/標準化算定量指数)は、厚生労働省のNDBオープンデータに基づく算定回数・算定数量について、地域の性・年齢構成の違いを調整して比較する指標です。独自の呼称であり、国が制定した公式指標名ではありません。
計算方法
NDB-SAI = 実算定量 ÷ 期待算定量 × 100
実算定量は、当該地域で観測された対象項目の算定回数または算定数量です。期待算定量は、全国の性・年齢階級別算定率を地域の対応する階級の人口に当てはめ、合計した算定量です。「全国と同じ算定率なら、その地域ではどのくらい算定されるか」を表します。
現在の都道府県別ツールでは、各年10月1日現在の都道府県別・5歳階級男女別推計人口を使っています。
100は実算定量と期待算定量が等しい水準です。100を上回れば期待より多く、下回れば少ないことを表します。ただし、医療の質や住民の健康状態の良し悪しを直接示す数値ではありません。
SCRとの違い
SCR(標準化レセプト出現比)は、レセプト出現件数を用いる指標です。NDB-SAIも同じ間接標準化の考え方に基づいていますが、医科・歯科では算定回数、医薬品・特定器材では算定数量を用います。このため、両者は標準化の対象が異なり、指数の数値を単純に比較することはできません。
利用上の注意点
現在の指標は医療機関等の所在地ベースの算定量に基づく地域比較であり、住民の受療率そのものではありません。地域間の患者の流出入などの影響を受け得ます。また、医薬品の算定数量は患者数や処方件数と同じではありません。
NDBオープンデータには、少数値の秘匿(マスキング)があります。都道府県別算定量や全国の性・年齢階級別算定量など、NDB-SAIの算出に必要な数値が秘匿されている場合、欠測値を補完せずに正確な指数を算出することはできません。このため、NDBオープンデータに掲載されたすべての項目についてNDB-SAIを算出しているわけではありません。また、指数を比較する際は、データの公開範囲や対象年度にも注意が必要です。
NDB-SAI見える化ツール
現在の公開ツールは都道府県別で、対象年度は分野ごとに異なります。
- 医科診療行為:平成26~28年度
- 歯科診療行為:平成27~28年度
- 医薬品(処方薬):平成26~28年度
- 特定器材(特定保険材料):平成28年度
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